週間リゾートバイト口コミ・評判、第7回目!
今回は「新潟県スキー場近くのホテルでリゾバデビュー!」と同じ方です。
1度目のリゾートバイトを終え、「あの楽しさをまた体験したい!」とのことで、2回目は北海道の網走へレッツラゴ~!したとのこと。
それでは、2回目のリゾバ体験談もどうぞご覧くださ~い
2度目のリゾートバイトは紹介してもらったのが、刑務所で有名な「網走」でした。北海道の東、オホーツク海沿岸の町です。とりあえず行ったことのないところだったので興味があり、承諾し5月から10月ぐらいだったと思いますが、北海道の網走市へ行くことにしました。
そこでは寮費も食費も赴任費用も負担してくれます。その時は伊丹空港から女満別(めまんべつ)空港までの飛行機での移動でしたが、ちゃんと出ました。時給も900円ぐらいだったと思います。賃金が安いと言われる北海道の中でも少し時給が良かったです。
網走の『かに本陣 友愛荘』でかかか、か、カニ尽くし・・・!
私が働いた場所は『かに本陣 友愛荘』。ここは、名前の通り蟹料理がメインでふんだんに蟹が食べれるホテルです。しかもオホーツク海に近いので、海の幸は最高においしいです。海のない地元の回転寿しの味とはわけが違います。
蟹のいけすもあり、タラバガニ、毛ガニ、松葉ガニなど新鮮な蟹料理が食べれて、まさに蟹、カニ、蟹づくしです。私もここで、こんなに美味しい蟹を存分に食べたのは初めてでした!そして、それほどのおいしさと、もういいよと言うほど食べたのは、今のところ、友愛荘での蟹が最初で最後の味わいでした。
えらんだ職種は仲居と配膳係
そこでの仕事は、仲居と配膳です。制服は着物ではなく、明るめの緑のタイトスカートと白のブラウスにスカートと同じ色のベストという、ちょっと事務員をイメージする制服でした。
お客さんの食事の時間に合わせてなので、仕事は朝と夜の2回出勤です。昼は一度寮に帰って休憩してから、再び夕方に出かけます。朝は5時ぐらいから9時ぐらいまで、後半は夕方4時ぐらいから9時ぐらいまででした。お客さんの食事希望時間に応じて出勤時間が少し変動ましたし、終わる時間も、お客さんの引けと片付けの進み具合によって、早く帰れるときもあれば、遅くなることもありました。
食事の部屋はいくつか種類があり、自分が今日はどこに配属されているか、大広間なのか中広間なのか、こじんまりしたお食事処なのかによっても、時間や仕事内容が少し変わりました。そして、配属されるところにより、「今日はラク〜」「今日は遅くなりそー」「今日は誰々と〜」など気合の入れ方も変わりました。
大広間だと宴会があります。会社の社員旅行御一行様や年配の方の同窓会などは、料理をすべて出し終えてからも宴会が盛り上がり、お酒がどんどん出て、カラオケもありとなると、なかなか終わらずヤキモキすることが時々ありました。私も会社の社員旅行で温泉旅館に泊まり、社員全員での宴会に出席経験がありましたが、このバイトで裏方事情を知りました。
大広間での宴会のようなスタイルの時は、長いテーブルをつなげ、二列や三列並べます。そして人数分の座布団を置きます。それからテーブルには割り箸とコースター、おしぼり置き、カニフォークとデザート用と茶碗蒸し用のスプーン、鉄の1人用コンロを並べ、固形の着火材をコンロに入れるという、基本料理のセットをします。
時には、グループや家族旅行のツアー御一行様もあり、そのような時は、大広間にテーブルをグループ数並べます。予約状況を確認して、テーブルに何人分のセットが必要か確認して人数分の基本セットをします。
添乗員さんも一緒にそこで食事を取られるのか確認して、一緒なら必ずプラス1人の用意をしなければなりません。これらは朝食が終わった後の、夕食時に備えた準備の仕事です。
こじんまりしたお食事処では、団体さんと一緒に食事をとらない添乗員やお一人様、夫婦などの個人客の準備をします。ここが一番体力的にも精神的にも楽でした。通常、宴会やツアーの団体客の時は、人数も多いし、食器がひとつひとつ重いので、テーブルに並べるにも片付けるにもすごく力がいりました。お客さんの人数も多いということは、一緒に働く仲居さんの人数もそれなりに必要です。そうなると、中にはすごく怖くて厳しい仲居さんがいたり、いちいち文句を言ってくる仲居さんもいて、疲れのウエイトは一緒に仕事する仲居さんで随分違ってきました。
一方でこのお食事処は、1人分、2人分のセットでいい上に、穏やかな仲居さんと当たると、自分と2人だけなので気が楽なところでした。
配属場所に1人リーダーの仲居さんがいて、そのリーダーの指示で動かなければなりません。ほとんどが年齢50代以上のベテランさんです。当時アルバイトは、4、5人で、ベテランさんの中に私たちアルバイトが1人づつ入るという形でした。時々、アルバイト2人一緒に同じところに配属されていることもありましたが、ほとんどは1人づつでした。
基本セットの並べ方から、料理の配置、料理を出す順番、どこの位置のお客さんから出すか、片づけや次の日の準備のタイミングなどの仕事の流れまで、初めは覚えることがたくさんありました。さらに覚えておくといいのは、リーダーの仲居さんのやり方と特徴です。これは後々仲居さんと一緒に仕事する上で、スムーズに、また人間関係でうまくやっていくのにかなり役立ちます。仲居さんによっては、”これはあとでいい”とか”これは先にする”というのがあり、このポイントがわかると「気が利くねー」と気にいってもらえます。
最初はやっぱり何も分からないので、みんな教えてくれますが、何度かこなしていくうちに、料理の配置や出す順番を間違うとすごく怒られます。軽く注意してくれる人もいましたが、食事が始まるとかなり早いペースで仕事をしなければならないし、てんてこ舞いで忙しいので、ゆっくり丁寧に言ってる暇はない!といった感じできつい口調の人も結構いました。ヘコんでる暇もありません。次から、間違わないように気をつけたり、早く覚えるように努力することが大切です。
仕事の流れを早くつかんで、常に次にする仕事を考えながら、手早くこなしていくことも求められます。ベテランさんたちは、20代の私たちに比べると体力的にもしんどいので、どんどん手早くこなせると「仕事が早いねー助かるー」と、これまた気に入られるのです。でも先走り過ぎると「それはまだー!」と怒られるので、気をつけなければいけません!
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仕事中の至福のひととき・・・や、ヤバっ!見つか・・・。
夕食の仕事は、朝、準備したテーブルにおしぼりを置いていき、調理場から届く様々な料理を並べていきます。きれいにお皿に盛り付けてあるので、崩さないように慎重に置かなければいけないし、それがいくつか入ったトレーは重くて、片腕と腰で支えながらもう片方の手で置いていき、1人で並べていくのでけっこう力がいります。腕に筋肉がつきました。
お客さんが入ってきて食事が始まると、チャッカマンで火をつけにまわり、そしてビールやジュースを配ります。基本、ビールは注がなくてもよかったです。大きなタラバガニの殻をハサミで切りにまわるとすでに汗だくです。さらに料理を次から次に配っていきますが、毛ガニの味噌汁とご飯を配る時は器までアツアツになって指を火傷しそうでした。
仲居さん同士で喋ってる間もなく、もくもくと仕事を進めていきます。たまにお客さんに話しかけられ、受け応えしているとリーダーの仲居さんの鋭い視線が…。早く次の料理を配らないと…。料理を配り終えると今度は、最終の後片付けが少しでも楽になるように、次々に空いた器を下げにまわります。お客さんと話している間もありません。むしろ話しかけないでオーラを出します。
そんな慌ただしい時間が過ぎ、お客さんが出て行くと襖がサッと閉じられ、ガチャガチャと後片付けの開始です。と、その前に、手をつけられていないタラバガニやら、松葉ガニのお刺身やら茶碗蒸し、きれいな前菜、デザート、焼き魚などなどが集められていきます。開始から座る間もなく動きまわっていたのでやっと座れる時間です。直径3センチぐらいあるタラバガニの足を何本もほうばりながら。そして、いつも配りながら美味しそうだな、食べてみたいなと思っている料理に手がつけられていなかったら、それも素早く集めて、いただきまーす!ほんとに美味しかった!カニ最高!!
もう一つ私の好物は、メニューによって時々出されるイクラ丼。ごはん系は最後あたりに出されるので、お客さんはお腹一杯で全く手をつけられず、そのままよく残っていました。これももちろんいただきます! イクラも飽きるほど食べました。
いつものように襖を閉めて仲居さんたちとだらーっとしながら、残り物を食べていると襖がいきなりガラっと開いたのです!みんな一瞬、ドキっとして手が止まりました。なんと、さっきまでいたお客さんが忘れ物を取りにきてしまいました。見られてしまいました〜。いただく前に、お客さんの忘れ物チェックをしましょう。
疲れた1日の終わりは、温泉につかって疲れをとります。幸せ〜。寮にお風呂がなく、仕事が終わると仲間は温泉に集合です。毎日ホテルの温泉に入って、みんなで歩いて寮に帰りました。脱衣所では、お客さんが「お疲れさまー」と声をかけてくれるときもありました。
ごちそうを食べて、温泉に入って、満足満足。
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寮(住む部屋)は一軒家でした
ホテルから歩いて5分ほどの寮は、年配のご夫婦が住んでいる普通の一軒家でした。一階にご夫婦が犬一匹と暮らしていました。そのお宅の2階を寮として使用させてもらっていました。2階には3部屋あり、6畳2部屋、もう1部屋は少し広かったように思います。
期間中、仲間が数回入れ替わりました。私が初めて到着した時にいた人は、もうすぐ任期が終わるとのことで、あまり知り合うこともなくしばらくして帰って行きました。1人が帰ったあと、その人と一緒の部屋だった人は1人部屋になり、私は同じ頃に到着した4人で、それぞれ6畳の部屋に2人づつ入り、新しい生活が始まりました。
6畳の部屋に2人は狭いですが、毎日布団を上げ下げして暮らしていたので、特に苦を感じた記憶はありません。それでも、初めてのリゾートバイトの時より、いろいろと荷物を増やしていたので物がいっぱいでした。網走ではあまりすることがないと思ってラジカセやCD、スケッチブックや色鉛筆、本など趣味の物を持ってきていました。
隣の部屋では、1人が押し入れの下の段に布団をひいて利用していました。
部屋は広い道路沿に面していて、明るい居心地の良い部屋でした。車の通りもあまりなかったので静かでした。
普通の一軒家なので、本来の住人と玄関は共有でしたが、ほとんど会うこともなく、年配のご夫婦なので大きな声が聞こえることもなくて、ほぼ別々の暮らしでした。時々、2人が散歩に出かけるところに、玄関先で会ったぐらいです。
1人部屋だった人が帰ることになり、部屋がひとつ空きました。でもそのまま暮らしが続き、そのうち私のルームメイトが帰り、残っているのは3人になりました。その後、隣の部屋の2人もそれぞれ帰っていき、その後も人が入れ替わり、私は半年ぐらいいたので1番の古株になっていました。私が帰る頃は、残った人たちが、まだ冬前までいると言っていました。私が来てすぐの頃に帰った人は、網走で冬を過ごしたそうで、とても寒かったと聞きました。その寮はずっと、年中アルバイトが入れ替わり立ち替わり住んでいるのだと思います。
寮に入る前に、家での注意事項が書かれた紙を渡されました。書かれていた内容は、迷惑にならないような基本的な生活の仕方です。みんなちゃんとルールを守って生活ができる良識のある人ばかりでした。
リゾートバイトでは、共同生活がメインになってくるので、同じ部屋に人がいても気にしないような性質も必要なのかもしれません、個室寮は気にしなくても大丈夫ですけどね。でも今思えば、よく知らない人同士が急に一緒に暮らして、楽しく生活できたもんだなぁと思います。
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出された無料の食事はこんな感じでした
ホテルに10名も入れないぐらいの従業員食堂があり、おばさんが1人で作ってくれていて、食事は毎回そこで食べていました。宴会後の残り物が食事ではありません(笑)
朝食の仕事が終わったあとに、食堂で食べて帰り、夕方からの仕事の前に食堂に寄って、しっかり夕食を済ませてから仕事に入りました。夕方といっても3時ぐらいには行って食べていたと思います。食堂では、唐揚げやカレーなど家庭的な料理が食べられましたし、食に困ることは一切、なかったです。
休みの日は、ホテルの温泉に入りにいってから食堂にご飯を食べに行きました。
ホテル内の食事場所の一つに、個人客用の個室がありました。個室の前には中庭があって、ちょっと高級感のあるところです。
その個室の一室で、ホテルの支配人のご親切により、お客さんに出している料理をアルバイトみんなでいただいたことが何回かあります。全員が揃う昼食時でした。ちゃんと私たちのために用意してくださった『カニ料理』を食べながら、旅行に来た気分で、ゆったりした贅沢な時間を味わうこともできました。「網走まで来てくれてありがとねー、こんなの向こうじゃ(本州)食べれないだろー」と言って出してくれたのです。いつも美味しいものを食べているうえに、さらにご褒美・・・!
休みの日はリゾートバイトで仲良くなった友達とお出かけしました
仕事の休みは、朝の仕事が終わってから始まりました。そして次の日の夕方の仕事からまた仕事というパターンです。忙しい時は4勤、5勤もありましたが、仲間で合わせて連休をもらうこともできたので、レンタカーを借りて、旭川や層雲峡、富良野、知床にも行きました。
北海道は食べ物がおいしいだけでなく、景色が本当にきれいです。空気がきれいだからか、空も山の緑も花もみんな色が鮮やかで、心まで洗われるようです。網走は海も近く、川もあり、網走湖やサロマ湖など湖も近くにあって、自然がいっぱい。
遠出をしない時は近場でのんびり過ごしました。近くの別のホテルの温泉に行ったり、自転車でサイクリングに行ったり。網走刑務所の昔の建物も見学しました。電車に乗って出かけたこともあります。
仕事をしながら、北海道の名所に気軽に行けて一石二鳥です。小旅行にちょくちょく行ったりして、網走でのリゾートバイトはあまり貯金ができませんでした。普段はあまりお金を使うことがないので、貯めようと思えば貯金もできたはず。でもせっかくなので遊びに出かけてしまいましたね。
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